最近、ゴミ収集の仕事について発信している人が増えた。動画やSNSで見かけることもある。
ただ、見ていて思うことがある。みんな、やたらとオブラートに包んだ言い方をするのだ。 住民のみなさまに対して「こうしていただけると助かります」「ご協力をお願いします」と、実に丁寧に注意している。
まぁ基本各自治体がからんでいるし、もし顔出ししていれば仲間のみんなに迷惑がかかるなは当然で優等生発言はマストだと思う。
別にそれが悪いとは言わない。むしろ良いことだと思うし仕事で発信している人もいるだろうし、角を立てても仕方がない。
だが私は偏屈者で頑固ある。何でも「なあなあ」で済ませるのが一番嫌いだ。だからこのブログでは、思ったこと感じたことを良し悪しに関係なく包まずに書こうと思う。本当は自分が書きたいだけなのだが・・・
とはいえ、いきなり文句から始めても仕方がない。まずはそもそもゴミ収集とはどういう一日なのかを書いておく。中身を知らないまま文句だけ読まされても、面白くないだろうからだ。
朝7時集合、8時から収集開始

集合は朝7時。準備をして、収集が始まるのが8時である。
午前中のメインは燃えるゴミだ。目標は、午前中のうちに自分のコースにめどを立てること。昼に1時間休憩を挟んで、午後は段ボールや瓶・空き缶などの資源回収がメインになる。
終わるのはだいたい16時。ただし「取り残しがある」という電話が入れば、また現場に戻ることになる。7時から16時、これが一日の骨格である。
二人乗車と、走る助手
収集車には二人で乗る。運転手と助手だ。中にはコースによっては三人の場合もある。
現場に着いたら二人でゴミを取り、次の場所へ移動する。このとき、次の場所が目で見える距離なら、助手は走って追いかける。 いちいち乗り降りする方が時間の無駄だからだ。
むかしは車の後ろにステップ台というのがあり次の場所までステップに乗っての移動だったのだが現在は道路交通法?などの影響でステップは廃止されている。今でもそれがあれば楽なのだが。
だから今は走る!の一択である。
コースによっては、ほぼ走りっぱなしになる区間もある。あれは正直きつい。助手をやっている人間の脚は、だいたいそういう仕組みでできている。と思う~しらんけど・・・
私はというと、運転もするし収集もする。どう回れば最速で終わるかを考えるのが一番のモチベーションなので、走る区間と乗る区間の判断は、頭の中でずっと計算している。急な事故や工事などがあるとコースの変更を余儀なくされるのが辛いところではある。
夏の時期、500mlのペットボトル4本

夏のことも書いておく。
真夏のド真ん中の季節7月~9月の間、500mlのペットボトルは確実に4本は飲む。 2リットルである。それだけ汗が出るということだ。午前中だけである。人生後半戦の自分で2リットルなので若い人は自ずと想像がつく!
ここでひとつ、意外に知られていないことがある。うちの行政では、勤務中にコンビニやスーパーに立ち寄ってはいけないことになっている。収集車を停めて店に入る、というのが基本的にダメなのだ。まぁ当然と言えば当然か!OKな行政もなかにはあるようなのだが。
ではどうするか。自販機である。だから水分補給は自販機でガンッと買う、これが定番になる。缶やペットボトルを買って、そのまま飲んで、また走る。真夏の相棒は自販機なのだ。
夏の水分の取り方については、腰の記事にも自己流を書いている。
雨の日は、すべてが1.5倍しんどくなる
天気の話も書いておく。雨の日のゴミ収集は、晴れの日とはまったくの別物である。
まず、ゴミ袋が濡れて重くなる。紙類は特にひどく、持ち上げた瞬間に底が抜けることもある。カッパを着て作業するのだが、蒸れる。かといって着ないとずぶ濡れになる。どっちにしても不快なのは変わらない。
台風の後は輪をかけてひどい。庭木の枝や、飛ばされた物置のトタンまで、普段は出ないようなものが集積所に積まれている。決められた出し方をしていない物も多いので、その場で判断しながら作業することになる。あの日だけは、いつもより時間が読めない。
正直に言うと、雨の日はモチベーションもだいぶ下がる。それでもゴミは待ってくれない。晴れの日にありがたみを感じるのは、たぶんこの仕事をやってから覚えたことだと思う。一つだけ良いことはゴミが雨にぬれているため重みでゴミが車によく入ってくれるのだ。いつも以上にゴミが取れるのは唯一の救いなのかな。
コースは、体で覚えるものだ
もうひとつ書いておきたいのが、コースの覚え方である。
新人の頃は地図を見ながら回るのだが、正直それでは全然追いつかない。ベテランは地図なんか見ていない。体が勝手にコースを覚えていて、次にどこの角を曲がるか、どこの家のゴミが多い日か、全部頭に入っている。
私も最初の数か月は要領が悪くて、無駄に走る距離が長かった。だんだん「この道は狭いから助手が先に降りた方が早い」とか「あの角は右から回った方が早い」とか、細かい判断が積み重なっていく。結局、慣れというのは頭より先に足が覚えるものらしい。
今のコースなら、目をつぶっていても回れる自信がある。それくらい、体に染み込んでいる。
汚い、臭い。あたりまえかw
ゴミが汚いとか臭いとか、そういう話は当然ある。特に生ゴミには色々と言いたいことがある。
だがそれを書き出すと長くなるので、この連載でおいおい書いていくことにする。今回はまず「どういう流れの仕事なのか」を知ってもらうところまでにしておく。
次回から、包まずに書く
読み返してみると、ずいぶん淡々とした記事になった。実際、仕事の流れというのはこんなものである。派手なことは何もない。
だがこの淡々とした一日の中に、書きたいことは山ほどある。出し方のこと、袋のこと、生ゴミのこと、そして「ありがとう」と言ってもらえる日のこと。
次回からは、オブラートに包まずに書いていこうと思うので、少し間おつきあい願いたい。
今日の一句
雨の日は ワイパー欲しい メガネにも
ではまた!
ゴミ収集シリーズ
ゴミ収集の一日を、オブラートに包まずに書いてみる(この記事)
焼き鳥の串だけは、やめてくれ
まだ食べられるのに
ゴミ収集車は、下に見られているのか
※この記事は個人の体験にもとづくもので、収集のルールや運用は自治体によって異なります。


コメント