年に3〜4回ぎっくり腰をやっていた男が、最近やらなくなった理由

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自衛隊にいた頃、ぎっくり腰は一度もやったことがなかった。あれだけ重い機関銃を担がされて、行軍で歩き回っていたのにである。腰というのは、若さでどうにかなっているうちは本当にどうにかなるものらしい。

私が本格的に腰をやったのは、解体屋に入ってからだ。今回はその話をする。40年、体を使う仕事だけで食ってきた人間の、自己流の腰の話である。

一番腰に来たのは「はつり」だった

解体の仕事に入りたての頃、よくやらされたのが「はつり作業」だ。ブレーカーという鉄の塊のような機械でコンクリートを壊していく作業である。

これがとにかく重い。機械そのものが重いうえに、振動を体で受け止め続けることになる。あれが一番腰に来た。

その仕事をやっていた時期は、年に3〜4回はぎっくり腰になっていた。今思えばよく続けたものである。

ぎっくり腰は、いきなり来る

ぎっくり腰の何が厄介かというと、予告なしに来ることだ。前の日まで何ともない。その瞬間、いきなり切れるように来る。

やってしまったと思った時にはもう遅い。動けなくなる。腰を回せない、伸びもできない。ただ立っているだけでつらい。

コルセットを巻いてみたこともあるが、正直まったく効かなかった。結局のところ、日にち薬で治すしかないのである。あれはほんまにつらいで。

実は「前触れ」はあった

……と、長いこと「ぎっくり腰は前触れなく来る」と思っていたのだが、何回もやっているうちに気がついたことがある。

やる前は、決まって太ももと尻の肉がだるくなる。

なんでか知らんが、その順番なのだ。太もも・尻がだるい日が来て、そのあたりに腰が来る。医学的なことはわからないし、あくまで個人の感想だ。だが何回もやった人間の体感として、あれは何かある。

だから今は、太ももと尻がだるい日は「今日は無理せんとこ」と決めている。それだけでもだいぶ違う。

朝、腰に声をかける

もうひとつ、自己流の予防法がある。これは眉唾で聞いてほしい。

朝一番、腰をグルグルグルグル回す。そして最後の一回で、声に出して自分に言う。

「さあ、今から重たいもん持つぞ」
「さあ、今からきつい腰の仕事するぞ」

これだけである。バカバカしいと思うだろう。私も最初はそう思った。

だがこれをやり始めてから、ぎっくり腰をほとんどやらなくなった。病は気からと言うが、逆もあるのだと思う。体に「これから来るぞ」と予告してやると、体の方も身構えるのではないか。人は知らんけど、自分はそう思っている。

雨の日は、昔の腰が痛む

一度腰をやると、その後がまた面倒だ。雨の日がつらい。

なんでか知らないが、雨が降ると古い腰がじくじく痛む。鈍痛である。天気予報を見なくても、朝起きた時の腰でだいたいわかるようになった。これは自慢にならない特技である。

35を過ぎてからが本番

若い頃、つまり自衛隊にいた頃は腰をやらなかった。振り返ってみると、35を過ぎてからの方が明らかに腰に負担がかかっている

筋肉が落ちて、腰を支えるものがなくなってくるからだろう。同じ重さの物を持っても、20代と40代では体の受け止め方がまるで違う。若い頃に無茶ができたのは、若さが払っていたツケである。

ついでに、水の飲み方の話

腰の話から少し逸れるが、真夏の現場で倒れないための自己流も書いておく。これも科学的な根拠は何もない、個人の感想だ。

のどが渇く前に、ちょこちょこ飲む。

私の感覚では、のどが渇いてしまった時点でもう熱中症に一直線である。だから、そこまで行く前に少しずつ入れておく。一気飲みはしない。気づいた時に一口、また一口。それだけだ。

空調服は、使わない派

最近は腰のあたりにファンの付いた作業服を着ている人が多い。名前が出てこないが、あれである(※空調服のことですね)。

現場でもだいぶ普及しているが、私は使っていない。バッテリーを持たないといけないのが嫌なのだ。とにかく体に物をぶら下げるのが好きではない。携帯を持ち歩くのすら面倒に思うくらいである。

涼しいのは間違いないのだろう。だが私にとっては、体が軽いことの方が大事だ。このへんは完全に好みの問題だと思う。

で、健康診断はというと

最後に、健康的な話をひとつ。……と言いたいところだが、あまり健康的ではない話である。

40を過ぎると健康診断でバリウムの検査がある。あれがどうにも苦手だ。一度飲んだ後、3日ほど便が出なかったことがあって、それ以来ずっと断っている。「バリウムは苦手なのでやりません、他の検査はします」と毎回言うのだ。

機関銃も担いだ。ブレーカーも振り回した。年に3回ぎっくり腰もやった。それでも、あの白いやつだけには勝てん。なんでやねん!


※この記事は個人の体験談であり、医学的なアドバイスではありません。腰痛・熱中症・健診の受け方については、症状や事情によって適切な対応が異なります。不安のある方は医師にご相談ください。

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